牛、馬、羊、山羊革などが通常腐敗をふせぐため、塩付け、または乾燥処理をして、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、東南アジアなど海外から輸入される。国産原皮として、牛、豚皮などがある。
皮に付着している血液や汚物などを取り除き、脱水された水分を補い正皮の状態にもどし、後の薬品処理をスムーズに行うのに、重要な肯定。
石灰乳に浸漬し、アルカリにより皮を膨潤させ皮のコラーゲン繊維をはぐすと共に、毛・脂肪・表皮層を分解解去する。皮革独自の柔軟性を得るのに役立つ。
分割機(スプリッティングマシン)を用いて皮を所定の厚さに銀面(表面)側と床皮(裏面)側の二層に分割する(鞣し後に分割する場合もある)。床皮は床革のほか食用、工業用、医療用コラーゲン製品として多方面に利用される。
石灰乳に再浸漬し、アルカリにより皮のコラーゲン繊維のからみをほぐす。ソフト革やスエード調革には不可欠。
脱毛・石灰漬け、再石灰漬けにおいて皮中に残存した石灰を取り除く。脱灰により石灰漬裸皮(強アルカリ、pH12以上)を中和(pH8付近)する。酵解(ベーチング)とは、タンパク質分割酵素により不要なタンパク質を分解除去し、銀面をなめらかにする。
クロム鞣しは酸性で行なわれるので、鞣し工程に先立って皮を酸性溶液中に浸漬して、鞣剤の吸収に適する状態にする。鞣し作業(酸性側、pH3付近)における鞣剤の浸透を容易にする。
鞣剤を皮に浸透させコラーゲン繊維と結合させることで、耐熱性・耐久性を与える。クロム鞣し、タンニン鞣しなどがある。鞣し工程後は、皮から革へと変化する。
革中の余分な水分を水絞り機械により絞り出す。品質検査を行い各等級に分ける。
シェービングマシンで革の肉面を削り、一定の厚さに調節する。
染料を用いて革を希望の色に染める。染料の基本要件は、色、溶解性および皮革への染着性であり、これら要件を備えた染料を使用して素材を着色するのが染色である。また、加脂とは油脂を用いて柔軟性や豊満性を与える工程である。
セッティングマシンを用いて染色・加脂した革の水分を取り除くと同時に革を伸ばす。
テキストが入ります。テキストが入ります。テキストが入ります。テキストが入ります。
革中の染料や加脂剤を固着させるために乾燥する。自然乾燥あるいは熱風乾燥や真空乾燥がある。革の感触にとって直接的に影響する重要な工程である。
革に適当な水分を与え、もみほぐし易くする。
バイブレーションステーキングマシンや空打ちにより革をもみほぐし、柔軟性や弾力性を与える。
革を網板上にトグル張りし、平らな状態にして乾燥させ、仕上げをしやすいように姿勢(カタチ)を整える。
ガラス張り・ヌバックなどにする場合、バフィングマシンを用いてサンドペーパー掛けを行なう。銀むきされた革はブラッシングマシンにより除塵される。
外観の美しさを色と艶で強調するとともに、革の耐久性を得るよう塗料などで銀面を塗布する。スプレー塗装機・ロールコーターなどを使う。
革を伸ばしたり、艶を出す目的でアイロンをかけ、美しさを強調する。また、革に色々な模様をつけるために、型を押す。
計量機にかけて革面積を計量する。単位は国内向けのデシ(DS)と海外向けのスクエア・フィート(SF)の2種類がある。
※1DS=10cm✕10cm。1SF≒9.3DS
色合いや品質を検査し、出荷する。